2022年3月15日
殺人罪の冤罪被害を受けた青木恵子さんが、国と大阪府に対して約1億4500万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁は一部勝訴の判決を下しました
冤罪を生んだ大阪府警や大阪検察の捜査を巡る違法性が争点となった民事訴訟で、大阪地裁民事法廷の本田能久裁判長は2022年3月15日の結審で、大阪府に対して約1220万円の賠償を命じました。
判決では、大阪府警による取り調べの違法性を認めつつ、国への請求は棄却しました。
[青木さんの長女めぐみさんへの放火殺人冤罪事件]
青木さんは1995年9月に、長女のめぐみさんへの放火殺人の容疑で大阪府警に誤認逮捕されました。
無罪の青木さんは、大阪府警から強引な取り調べを受けて、一時的に事件への関与を認めさせられました。
青木さんは刑事裁判では一貫して無罪を主張しましたが、捜査段階の一時的な「自白」を理由として、2006年に無期懲役が確定しました。
青木さんの弁護団は自然発火の可能性を裏付ける火災実験行い、大阪地裁は2016年8月に、青木さんに再審無罪を言い渡しました。
青木さんは2016年12月に、違法な捜査で約20年間拘束されたとして、大阪地裁に提訴しました。
国と大阪府は違法性を否定して争っていましたが、大阪地裁が2021年11月に和解を勧告しました。
原告の青木さん側は和解に応じる意向を示したが、国側が一度も協議に出席せずに決裂していました。
大阪地裁民事法廷の本田能久裁判長の判決
「国の責任を認めず」
「恐怖心を抱くような過度の精神的圧迫を加える取り調べで、虚偽の自白をせざるを得ない状況だった」
不当な取り調べで自白を強要されて冤罪判決を受けた青木恵子さんのコメント
「普通に生活していても、殺人罪の冤罪を受ける恐ろしい社会は許されない」
火災事故で娘を失い、ありもしない殺人の疑いをかけられるのが冤罪大国日本です
「日本の警察は優秀」とは、メディアによる洗脳でしかありません
冤罪で無期懲役の判決を受け、20年近く自由を奪われ、国から苦痛を受けても、1000万円ちょっとの賠償額
刑事法廷だけではなく民事の法廷にも問題があります
司法の不祥事を訴えても、損害賠償金額を低く抑えることによって
「訴えても無駄だよ、弁護士費用分も取れないよ」
という流れを作る
この国の司法はクズです
与党は既得権益やカルトの為の政治を行い、国民の権利を踏みにじっています