2021年4月30日
東京上野の老舗ストリップ劇場「シアター上野」に、警視庁による摘発が実施されました。
今回の警視庁の摘発によって「シアター上野」の経営者など男女6人が、公然わいせつ罪の容疑で現行犯逮捕されました。
摘発日時:2021年4月11日 12:30頃
捜査対象:シアター上野
捜査容疑:公然わいせつ罪
逮捕者:経営者ら男女6人
2021年4月11日午後12時30分頃に、警視庁の捜査員が通常営業中だったストリップ劇場「シアター上野」になだれ込みました。
ガサに連動して、「動かないで!」と客席に潜入していた捜査員が大きな声を出します。
捜査員の声に客は凍り付き、劇場内が騒然となりました。
ガサ入れは、この日の最初のショーが終盤に差し掛かったタイミングでした。
潜入捜査員の声を合図として、約50人の捜査員が劇場内になだれ込みました。
そして、経営者の55歳の男性やショーダンサーの38歳女性ら男女6人を次々と現行犯逮捕されていきました。
風俗営業法では、ストリップ劇場に関する定義として
「性的好奇心をそそるため衣服を脱いだ人の姿態を見せる興行」(法第2条第6項第3号)と定められています。
風俗営業法によって、興行としての地位を認められており、社会的痛根城はダンサーが客の前で衣類を脱ぐのは当たり前の事として認識されています。
通常の風俗店への摘発では、違法性の高い裏風俗でもなければ、通常は客に対するおとがめはなしとなるのが通例です。
しかし、今回の摘発では観客に対しての公権力による事情聴取が行われました。
警察によるストリップ劇場の摘発は過去にも複数回ありました。
1983年、大阪の老舗劇場「十三ミュージック」でポルノ女優の愛染恭子が逮捕されました。
2008年11月、渋谷区道玄坂のストリップ劇場が警視庁による摘発を受けました。
この時も経営者ら6人が逮捕されています。
2012年11月、大阪府警が大阪市内のストリップ劇場の経営者やダンサーら男女9人を逮捕しています。
しかし、ヘアヌードの解禁やAVの社会的地位獲得等の影響か、2013年頃からは摘発はありませんでした。
1948年に広島市の劇場でストリップが摘発された事件では、「わいせつか芸術か」などを巡って最高裁まで争われています。
最高裁による1950年の古い判例では、約1分6月にわたって女性が下半身を露出した状態でポーズをとった行為などについて「公然わいせつ罪にあたることが明白」との判示を示していました。
逮捕された経営者男性コメント
「取り締まりを受ける覚悟で露出させていた」
「容疑を認めるしかなかった」
逮捕された踊り子さんコメント
「生活のためだった」
事情を聞かれた男性客コメント
「私は4月11日にも劇場を訪れていました。」
「捜査員からは『あなた、11日にもいましたよね?』と言われて驚きました。」
「私の聴取をした警視庁担当者は30代くらいの若い捜査員で、『4月14日、私はストリップ劇場のシアター上野を訪れて……』といった顛末書を書くように言われ、文末には拇印を押しました」
風営法に詳しい識者のコメント
「誰が被害者なのか分かりづらく、摘発に意味はあるのか」
「今回の摘発はコロナ過の影響もあるのでしょうか」
シアター上野
入場料5000円
500円でポラロイド撮影サービス
昔の劇場は「愛の小部屋」というシステムを採用しているストリップ小屋もありましたので、それに関してはシステム的に摘発を受けるケースがありました
風営法で認められているはずの脱衣ショーに摘発が入るのは遺憾であります
平成のストリップは、タンバリン等でショーを盛り上げる客も出現し、昭和の隠微なイメージは薄れておりました。
ストリップは「文化」であり「芸術」との声も上がっております
マイノリティーでも普通に生きられる世の中であって欲しいです