2023年7月4日
長野県小川村で長野県が発注した護岸工事の影響で、長野県上水内郡小川村鴨之尾地区にある住宅2軒が床上浸水して、4軒が床下浸水の被害にあいました。
問題となった工事は2023年1月から同年10月までに予定されており、対岸に重機を渡すため、河床に川の水を通すためのパイプを11本設置して、その上に盛り土をしていました。
2023年7月1日は、パイプの処理能力を超える水が押し寄せたため、上流側で水がせき止められ、付近にあふれた可能性があり、流木等も水害の要因の一つとみられています。
この工事による盛り土やパイプは、川の氾濫で押し流されました。
長野県長野建設事務所のコメント
「県が発注した災害復旧工事が原因と考えられる」
「今後の原因究明などの結果を踏まえ、再発防止策を策定し安全管理を徹底していく」
「増水した場合は撤去する必要があったが、急激な水位上昇で間に合わなかった」
自宅が床下浸水した被害者のコメント
「1日午後4時半ごろ避難した」
「玄関まで水が押し寄せ、避難中は太ももの高さまで水に漬かった」
「蔵や納屋も漬かり、車や草刈り機のエンジンも被害に遭った」
「なぜ梅雨の時季に川をせき止めるような工事をしたのか」
「県もなぜこの時季に発注したのか」
「川の水量や雨量をどの程度想定していたかも疑問で、原因究明を求めている」
天候などを考慮せずに、机上で決めてしまった工期を優先する
お役所仕事と役人体質が根本原因でしょうか