YouTuberとしては成功している部類であった大阪の爬虫類YouTuberを、動物愛護団体が告発する事態となった。
生餌を捕食させるコンテンツを「残虐な見せ物」 として問題視していた
動物の愛護及び管理に関する法律違反(以後、動物愛護法)として告発されたのは、大阪府松原市の自営業の男性で、「極悪爬虫類ユーチューバー」としてYouTubeで動画配信等の活動をしていました。
動物愛護団体や日本動物虐待防止協会が問題視したコンテンツは
・トカゲにハムスターの生餌を与える
・蛇に兎を生餌として与える
・飼っているペットが負傷しないように、餌ハムスターの歯を抜く
などのようです
主にウサギやモルモットなどのエサとなる小動物を、飼っていたヘビやイグアナのいるゲージ内に入れて、捕食されるまでの様子を撮影して動画配信していたようです
動物愛護団体らが問題視していた動画等は、2020年10月に削除されました。
再生回数が2万回を超える動画コンテンツもあったとの事です。
動画を問題視した動物愛護団体「日本動物虐待防止協会」(横浜市)が2021年4月、動物の愛護及び管理に関する法律違反として、「極悪爬虫類ユーチューバー」を大阪府警に対して刑事告発しました。
告発状によると、2020年6月~8月に投稿した5本の動画に関して、爬虫類に小動物を捕食させる際に、餌となる小動物の体を傷つけたり逃げ惑わせたりして、みだりに苦痛を与えていると指摘しているようです。
大阪府警は「極悪爬虫類ユーチューバー」を書類送検したということです
藤村晃子代表理事は
「再生数を増やすため、ネットユーザーの興味を引こうとあえて残虐な見せ物にしている」
と批判し
「不必要に動物を痛めつけてもてあそぶなど過剰に演出していた。今回の件がそうした虐待の抑止になれば」
とコメントしているようです
「極悪爬虫類ユーチューバー」が配信していた一部コンテンツに対しては
署名サイトには投稿者への逮捕を求めるキャンペーンが立ち上げられて、2万人以上を超える署名が集まったという事です。
しかし、ネット上では賛否が入り乱れており
「餌を与えただけではないか」
「餌として購入した小動物が動物愛護法で守られるのか」
「蟷螂に蛾を与えたり、蜘蛛に蝶を与えたりするのと変わらない」
「現代版の生類憐みの令だ」
「アロアナにメダカを食わせたらアウト?」
「そのうち生きたしらうおも食えなくなるぞ」
「うちで飼ってる蛇は冷凍ネズミを食べないので生餌を与えてます、ガクブル」
などと男性を擁護するコメントも多く寄せられていました。
動物の愛護及び管理に関する法律違反(動物愛護法)は
人が占有する愛護動物に対する正当な理由のない殺傷や、虐待(暴行、劣悪な環境下での飼育、ネグレクトなど)、遺棄を禁じています。
罰則も強化されました
以前:2年以下の懲役、200万円以下の罰金
2020年改正後:5年以下の懲役、500万円以下の罰金
遺棄や軽度の虐待に関しては
1年以下の懲役、100万円以下の罰金
なにが虐待に該当するかの記述が無く、非常に建付けの悪い法案と言えるでしょう
都道府県による若干の違いもあります
世界情勢として、動物愛護の機運が高まっていると言えます
それは一部の人間による加熱感もあります
例えば、サーカスで動物を使用することが世界40以上の国々で禁止になっています。
日本ではサーカスの動物利用を禁止していません。
海外からは、日本の伝統芸能である「猿回し」が動物虐待との批判も出ています。
日本では闘牛、闘犬、闘鶏は伝統行事であり社会的に認容されており、法律上の禁止行為に該当しません。
しかし、沖縄の名物であった「ハブとマングースの対決ショー」は、外圧等によって2000年に動物愛護法により規制対象となってしまいました。
あなたはどう思いますか?
問題だと思う人にお尋ねしたい
あなたは何を食べていますか?
本来生餌を食べる生体に、生餌を与える事を規制するべきでしょうか