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致死率高い出血熱SFTSが国内で拡大中

2023年2月19日

致死率高い出血熱SFTSが国内で拡大しており、ペットからヒトへの感染の可能性が指摘されています

 

SFTS重症熱性血小板減少症候群)は致死率が高い「ウイルス性出血熱」の一つです。

感染者数は2022年、2021年と毎年過去最多を更新しています。

国内初確認から10年経過しており、ペットを通じた新たな感染ルートのリスクも分かってきました。

 

SFTSは森林や草むらにひそむマダニが媒介する感染症で、人間や犬猫が感染します。

国の研究班がまとめた「診療の手引き」によると、感染すると、嘔吐、下血や発熱が起き、人間の致死率は25~30%となります。

 

高齢者の発症が多く確認されており、2023年10月の時点でも対症療法以外の有効な治療はありません。

2011年に中国で初めて確認され、日本では2013年に山口県で初めて感染が報告されました。

 

国内での患者数は増加傾向にあり、国立感染症研究所によると、過去最多の110人が感染した2021年に続き、2022年も118人と最多を更新しております。

 

これまでの感染は西日本が中心でしたが、2021年には東海地方の愛知県や静岡県で感染者が出ており、2022年は北陸地方富山県で初めての感染者が出るなど、感染の「東進」が続いています。

 

 

さらに、新たな感染ルートが判明して、懸念が高まっています。

マダニにかまれたペットの犬猫から、飼い主や獣医師らに感染することが分かってきました。

国立感染研によると、獣医療関係者だけで2018年以降は合計10人が感染しており、2022年にも2人が感染しました。

 

 

宮崎大学の岡林環樹教授コメント

SFTSはマダニが主な感染経路とされてきたが、本当にそうだと言い切れるのか。実は思っている以上に、ペットから私たちに感染している可能性があるのでは」

                                       

ペットの放飼いが感染確立を高めているようです

 

人間を襲う野生の「クマを殺すな」などと主張する動物愛護派もいるようですが、人間は人間の安全安心を最優先に考えるべきです

 

犬猫のSFTS感染検査を義務化するのは当然として、野良猫等の対策も求められます