2023年12月2日
NHKの子会社が契約している30代の派遣スタッフが、取材情報を外部に流出させたことを、NHKが公式に認めました
NHK首都圏の局記者が2023年11月下旬に、ネットでの誹謗中傷に関する取材をしていた際に作成したメモや放送企画案が記された文書を、派遣スタッフがX(旧ツイッター)を利用してインフルエンサーへ提供し、インフルエンサーがリーク情報をポスト(投稿)しました。
取材を受けた男性から情報流出を指摘する連絡があり発覚しました。
派遣スタッフが流出させたメモには、取材を受けた男性の氏名や職業に関する個人情報の一部も含まれていました。
取材情報を外部に流出させたスタッフは、テロップや字幕の制作に携わり、局内の端末に登録された企画案や取材メモを閲覧できる立場にありました。
派遣スタッフのコメント
「興味本位でやった」
「大変なことをしてしまい、申し訳ありません」
NHKのコメント
「インタビューに協力していただいた方に、お詫びいたしました」
「取材に関わる情報が外部に流出したことは、取材対象者との信頼関係を損なうだけでなく、NHKに対する視聴者の皆さまからの信頼を損なう、あってはならないことで、深くお詫び申し上げます。」
「事実関係をさらに調査したうえで、厳正に対処してまいります。また、管理体制を強化するなど再発防止策をとりまとめ、信頼の回復に努めます」
NHK広報局のコメント
「ご指摘の内容は把握しており、現在、事実関係を確認中」
2023年12月1日のNHK公式サイトでのコメント
「取材に関する情報の流出について」
「NHKの記者が、先月、取材したインタビューの内容メモなどが、インターネット上に流出したことが分かりました。この内容メモに接することができる人物の中から流出させた者の特定を進めた結果、NHKの子会社が契約している派遣スタッフが、きょう、自分が流出させたと認めました」
元毎日放送プロデューサーで同志社女子大学の影山貴彦教授コメント
「NHKは旧ジャニーズの対応で毅然とした姿勢を見せていた矢先だけに残念。」
「物理的に情報管理を厳しくすることはもちろんだが、ネット時代の中で、報道機関としての矜持や倫理観が脆弱になってはいないだろうか。」
「これがテレビやマスメディアへの不信感にもつながっている。」
「信用は積み重ねていくのは時間がかかるが、失うのは一瞬のことなので肝に銘じておくべきだ」
取材情報源の秘匿は、絶対に守られなくてはいけない事です
軽々に情報を漏らすような連中には、今後は特ダネが入りにくくなるでしょう
TBS系列でも、内部告発の情報元をリークする事案がありました
業界の質が劣化しているようです
公共の電波を利用して、個人情報を流出させる
この行為を刑事罰として罰する事の出来る法整備が求められます
政権与党は、個人情報を軽んじているのではないでしょうか
派遣社員は、派遣先に対しても派遣元に対しても忠誠心などは抱かない
少なくとも、正社員と同様の忠誠心を派遣社員に求めるのは無理がある
これが当然ではないでしょうか
官僚が出した情報を記者クラブで囲い込んで国民に垂れ流す
このような連中に、報道機関としての矜持などがあるのでしょうか
NHKは、公式アカウントではなく、サブ垢での公表としました
これだけでも、反省の姿勢がくみ取れません
NHKは、報道の公平性を理由として国民から受信料を徴収していますが、その実態は政府のプロパガンダ装置との批判を受けています
NHKにはスクランブル放送化を求める声も強まる一方ですが、放送法を理由としてスクランブル放送化を避け続けています
放送法には、スクランブル放送を禁止するような文言は無く、詭弁との指摘を受けています